こんにちは、脇です。
まだ5月だというのに、今日は蒸し暑い1日でしたね。
今日は築地の青果市場で、震災被害を受けた栃木の野菜を応援するイベントがありました。今回の震災による被害は、地震の揺れよりも停電により温度調節が出来なくなり、野菜が凍傷してしまったことの方が大きかったようです。ほうれん草や春菊などが一時出荷停止となりましたが、ようやく出荷再開となったようですね。値段は下がってしまったようですが、動きが出始めてきているので、市場は復活しつつある様子。
栃木といえば、イチゴ(とちおとめ)が有名ですが、イチゴの生産量は日本一。
栃木の農産物全体の46%を占めています。
「ミツバチなくしてイチゴはない」というのはイチゴ農家の人の話。
栃木のイチゴハウスの中にはミツバチがたくさんいて、ミツバチの生育に適した温度に設定されており、イチゴとミツバチが共存しています。
その他、トマトやニラ、茄子、長ネギなどの野菜も豊富で、実は東京に住む私たちの食卓を支えてくれているんですね。
栃木の野菜がおいしい理由は、日光連山の豊かな自然&関東平野北部の日照時間の多さが理由だそうです。
栃木の中心、宇都宮市の日照時間は全国で4位なんだって。
栃木では日照時間の多さを生かした、ハウス栽培が盛んなようです。
なるべく地の物ものを、という環境を配慮した野菜の選択方法にばかり気を取られていた昨今だったけれど、産地による味の違いを楽しむ、というのを思い出す良いきっかけとなりました。
栃木の白美人ねぎは生でもおいしくて、5cm長さに切ったものに、マヨネーズ:味噌を1:1で混ぜた味噌ディップを添えたり、めんつゆに漬けただけでもツマミになります。
ニラの茎元部分を醤油漬けにした「にらねっこ」はクセになる味。
青果市場の見学もしてきました。
競りが終わった後の、一段落した仲卸さん。

メキシコからきたカボチャなど、輸入物の野菜もたくさんあります。
日本人は世界一野菜にうるさい人種で、for japanの野菜にはどの国も細心の注意を払い、最良の品を出すそう。
見て美しい、食べて美味しい、というのは土壌や天候に恵まれていることだけでなく、作り手の愛がこもっていますからね、やはり価値を感じます。
築地で一番有名な仲卸の「くしや」。

ここでは珍しい野菜や飾り用の葉などなんでも入手出来る。
刺身のツマなんかも豊富。これも刺身のツマで「ボウフ」。

枝豆の価値は葉で決まる。

こんなに元気な葉はスーパーでは見れない。
スーパーで買うと、市場の価格+流通費+人件費がかかるので値段が倍以上に膨らみます。その倍以上に膨らんだ価格の3割がスーパーの売り上げになります。
築地は昭和10年に出来た古い市場。
石原都知事に3Kと言われ、移転することに...
豊洲に移転したら最新の環境のもとで野菜が管理されます。

せっかく来たので場外市場に寄り道して、かつおぶしや海苔を買って帰りました。