こんにちは、脇です。
随分涼しくなり、このまま秋に突入するのかと思いきや、また少しだけ夏に戻りましたね。
さて、今日はとっても素敵な本のご紹介です。

世田谷区桜新町にある小さなインド「砂の岬」オーナーご夫妻が出版された本、『不器用なカレー食堂』(晶文社)。
インドカレーといったらインド人スタッフがバターチキンカレーにナン、ラッシーを提供する...というのは昔のハナシ。
「砂の岬」は現地の香りたっぷりのカレーを提供するだけでなく、インドの雑貨や空気感なども含めて、まるごとインドを凝縮したような、私の大好きなお店です。
パチャディ(ヨーグルトサラダ)や、サブジ(野菜のスパイス炒め)、アチャール(野菜のスパイス漬け)、パパド(インドの揚げせんべい)などを2種類のカレーとジャスミンライスで食べるスタイル。茶葉にこだわった絶品チャイやデザートもあります。

南インドの洗練された家庭の味を、オーナー夫妻のフィルターを通して再現することにとことんこだわり抜いたカレー食堂。
『不器用なカレー食堂』は、そんなお二人がどのように「砂の岬」を育ててきたのか、これから先どのように育てていきたいのか、がよく理解できる本です。
店を閉めてまで定期的にインドへ渡り味覚をブレさせない、効率を求めず丁寧なプロセスを貫く姿勢には、本当に感動します。
これからお店を始めたい方は必見です。
就職しないで自分のチカラで生きていきたい人や、夫婦で協力しあって会社をつくりたい人も。
食、旅、インドが好きな人ももちろん。

読み終えたらココロの中がじんわり温かくなります。
そして、是非小さなインド「砂の岬」を体験しに行ってみて下さいね。
初めて出合う滋味深いインドカレーの味に、きっと涙が出るほど感動すると思いますョ。