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世界でいちばん貧しくて美しいオーケストラ

こんにちは、脇です。
家庭環境に関わらず、全ての子供に音楽を...

これは、今から39年前にベネズエラで始まった「エルシステマ」という音楽の無償教育プログラム。音楽を通じて、主に貧困層の子供を救うための社会運動です。その日本版「エルシステマジャパン」を2年前に福島でスタートさせたのが元ユニセフの菊川穣さん。

音楽は喪失感を埋めるだけでなく、「規律」、「他者への尊厳」、「自己肯定感」をもたらし、豊かな心を育む力がある。
仲間と一緒に演奏することによって、「ハーモニー」を味わうことができる。

「自分にとってのふるさとは、今は、みんなと演奏する"この場所"かもしれない...」
津波で家が流され、避難先でエルシステマに参加する女の子が語っていました。

音楽のもつパワー、可能性を改めて痛感デス。

また、この素晴らしい活動を広めて継続していくには、それなりの支援が必要です。
福島にはLVMHが建設した「子どもアート・メゾン」もあり、PTSDに悩む子ども達の心を芸術によりサポートする動きが広まってきています。

エルシステマジャパンは、地元にいる音楽教師の指導や楽器調達などの自立出来る支援を目指していますが、楽器のメンテナンスや講師への報酬、交通費などの運営費は常に不足しているとのこと。

募金の他、不要となった楽器の寄贈や関連書籍購入による支援によって、もしかしたら未来の音楽家を育てることができるかもしれません。
実際、エルシステマからは世界的に活躍する指揮者グスターボ・ドゥダメルなど多くの一流音楽家をも輩出しているそうですョ。

そしてこちらが元祖エルシステマ、ベネズエラのユースオーケストラです。
グルーブ感がスゴイ!指揮者は、もちろんグスターボ。

支援する側の心をも豊かにする、この素晴らしい活動がもっと広がりますように...