2012.11.16
many thanks
こんにちは、脇です。
数日前、以前勤めていた職場の同僚が突然天国へ逝きました。
しばらく会っていなかったけれど、会社にいた頃も辞めてからも、すごくお世話になったひと。いつも笑顔で誰からも愛されて信頼されているようなひとだった。どうして、そういうひとほど早くいなくなってしまうのだろう。いままで当たり前のように存在していたものが、ある日突然消えてしまう。この事実が受け止められなくて、どうしていいのか分からなかった。
けれど、葬儀場の待合室の壁にたくさん貼られた笑顔でいっぱいの彼の写真をみていたら、たとえ短くても彼の人生がとても幸せだったと知った。だって彼の笑顔の横にはいつも素敵な家族が一緒に写っていたから。穏やかな顔でただ眠っているだけの彼の周りには、たくさんの花と、パン屋さんのお父さんが焼いたパンが添えられていた。
とても温かいお葬式だった。
心にぽっかり穴があいたのを感じたとき、沖縄のお墓を思い出しました。
沖縄のお墓は大型で亀の甲羅ににているために亀甲墓とよばれていますが、実は子宮の形をしているんだ、と先日の沖縄の旅で知りました。墓の入り口は産道に当たるそうです。沖縄には、人は母の胎内から生まれ、死ぬとまた子宮へ帰ってゆく、という母胎回帰の思想があるそうです。そして、お墓の前に一族が集い賑やかにピクニックをするのが沖縄流の墓参り。土地によって、死に対する考え方はこんなにも違うんですね。
彼の笑顔のように晴れ渡る辻堂の空の下で、そんなことを思い出したら、ちょこっとだけ前向きな気持ちになれました。
ありがとう、よこっち。
ありがとう、沖縄。