2012.07.22
Dog bless you
脇です。
7月9日 トリミングサロンDOGMANの看板犬が天国へと旅立ちました。
ナッティー16歳:トイプードル
'97年 世田谷区下馬に小さなトリミングサロンDOGMANがOPENした。まだ駆け出しのトリマーだった江頭くんが、飼い犬ナッティーに似合うカットを試行錯誤の上に完成させた。それが、後に日本中のスタンダードとなったプードルのテディベアカット。
彼は、それまで貴婦人が連れ歩くイメージであったプードルカットのプードルから、"ぬいぐるみのようにかわいいプードル"の形を作り上げた。茶色いトイプードルのかわいらしさを世に広めたのは、紛れもなく江頭くんとナッティーのコンビである。
茶色くてフワフワで毬のように元気な犬は、店の前を通る人や散歩中に出会う人々を次々と魅了していった。ナッティーは店の看板犬となり、同じカットを求めてやってくる人が増えはじめ、DOGMANは人気のサロンとなる。同じようなトリミングを真似る店も徐々に増え、いつの間にか日本中に浸透していた。
3年前に重い病気を煩い、ナッティーの闘病生活が始まった。
深い愛情でいつもナッティーと正面から向かい合っていた江頭くん。
彼の愛情を独占し続けようと頑張ったナッティー。
明日は我が身である。
飼い犬の病や死は突然やってくるもの。
我が家も去年辛いを経験した。
彼が最後に言った。
「全てやり尽くした。」
長い介護生活で自由を奪われた彼だが、だからこそ、自分とナッティーだけの濃密な時間を過ごすことができたことに感謝している。
途中で投げ出したりせずに全ての飼い主が彼と同じ心になれたのなら、この世から不幸な犬やネコがいなくなるのに...
写真は、5月21日駒沢公園で金環日食を観た後に立ち寄ったカフェで。
ナッティーはいつもこんな風に江頭くんに抱っこされていた。
忙しく仕事ををしながらもいつも自分の側にナッティーを離さなかった彼の姿は、犬を飼う多くの人の心に響いた。
ナッティーが与えてくれたものは偉大すぎる。
そしてそれは、とてもとても深くて大きなもの。
ナッティー、本当にありがとう。
たくさんたくさんたくさんたくさんの感謝の気持ちを込めて。。。