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猟銃

こんにちは、脇です。
中谷美紀さんの初舞台「猟銃」を観てきました。
一人の男性を巡る三人の女のラブストーリー。
文豪井上靖の恋愛小説『猟銃』をカナダ人演出家フランソワ・ジラールが
創作した舞台作品です。

妻、娘、愛人の3役を演じる一人芝居だったのですが、
迫力のある体当たりな演技は見事で、大変素晴らしかったです。

彼女は、息づかいも、肉体も、魂すらみんなに分け与えていた。
一枚一枚、服を脱いでゆくのと同時に別の人間を演じてゆく。
最後には、ほとんど何も纏わない状態にまでなり、
そこからラストシーンに向けて今度は着物を身に纏ってゆく。
気の遠くなるような長いセリフを言いながら、それはそれは美しい所作で...
美しい言葉遣い、お線香の匂い...と日本の美を感じる作品でした。

中谷美紀.JPG