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小原流

こんにちは、脇です。
週末、いけばな小原流 熊野寿哉さんのワークショップに参加してきました。
今回の花形は「花意匠」の"かたむけるかたち"。
本来いけばなの三大要素(宇宙万物 の象徴であり、世界を構成する要素)である主・副・客のうち副を除いた2要素で構成していきます。
全体的に"流れ"、"動き"を感じるような左右に大きく抑揚をつけた花形です。

花材の取り合わせは、ミニトマトの枝と桔梗。

まずは、器の倍以上の長さの主枝を斜めに入れます。
そして主枝の3分の1の長さの客枝を、前方45度に傾斜させて入れる。
その二つのポイントさえ決まれば、あとはバランス良く配置すればよい。
というのは簡単だけど、とっても難しい。

熊ちゃんの作る作品は、流れが自然でとても美しい。
熊ちゃんワークショップ.jpg

花材一本一本とにらめっこしながら慎重に剣山に刺してゆく。
それぞれの一番美しく見える"正面"を見極めて長さとバランスを考えるのは、なかなか大変な作業です。
器の中に、天と地を結ぶひとつの宇宙を作る。
納得のいくように仕上げていくのは、まさに修行。
しなやかな感性が問われます。

このワークショップのテーマは、「自然への"ありがとう" を思い出しましょう」と云うもの。いけばなの後は、会場となった代官山chano-maで、花材と同素材のお料理を戴きました。予定していた花材はトマトとアーティチョークだったので(農家でいいアーティチョークが入手できなかった為、桔梗に変更)、食材もトマトとアーティチョーク。

お献立は、 冷製フルーツトマトのカッペリーニ 、あおり烏賊とカルチョッフィー(アーティチョーク) の手打ちラグー、そしてゴールドラッシュ(トウモロコシ)のポタージュには、なんと生の粒トウモロコシがトッピングされていました。

ここの岡村シェフの腕は抜群ですョ。
大きなソファーベッドのある店内には、小さなお子様連れのお客様が多かったです。
靴を脱いで寛げるので、幼い子供がいても本格的なお料理を楽しみたいママの強い見方ですね。