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種田陽平展

脇です。週末、借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展へ行ってきました。

会場の入口がそのまま床下の入口になっていて、小人になった気分でアリエッティの家へと入っていきます。人間の家から借りてきた(拾った?)巨大なボタンやクリップなどを上手に使いこなしていて、住人があれこれ工夫して住んでいる様子が伺えます。壁紙は包装紙。実在する百貨店の包装紙など数種類や切手を組み合わせてセンス良し。すべて素材感もそのまま。大きな輪ゴムもちゃんとゴムでできていたし、葉っぱも一枚一枚手作りで、虫食いや枯れているところなんかの表現がとてもリアル。"ありものは一点も使っていない"という種田さんのこだわりが隅々に現れていました。

この企画の面白いところは、実際に手で触れられるという点。アリエッティ家の食卓に腰をかけたり、食器に触れたり...。6才の娘も「すごいー、よくできてるー」と関心している様子。そして「ここで生きていきたい」とまで言いだす始末。

小人になって床下を堪能したあとは、最後に模型が出てきます。次は人間目線で実物大のアリエッティ家を見るんだけど、植物など全ての配置がそのまま縮小されていてこれまた関心。

「ヴィヨンの妻」の居酒屋、「西の魔女...」のおばあちゃん家のキッチンや庭、「不夜城」の歌舞伎町など、心に残る名シーンはどれも種田さんの作品だったと知りました。

1ミリたりとも妥協しない姿勢、素晴らしいです。
"一流"ってこういうことなんですね。